映画祭について

ごあいさつ

京都ヒストリカ国際映画祭は、「歴史」をテーマにした映画祭です。
ここ京都は1200年以上の歴史が集積し、そこからは多様な文化が生まれてきました。その文化資産を滋養として発展してきたのが「時代劇」「歴史劇」です。
いま、「歴史×グローバル×クロスメディア」というキーワードのもと、未来を見据え、国境を越えた人的ネットワークを築き、新たなビジネスチャンスを生み出してゆく映画祭を意図しています。
今回はTVアニメ『ONE PIECE』ワノ国編の完結を記念したスペシャルイベントをはじめ、様々な作品の上映とそれに関わったスタッフ・キャストあるいは映画研究者など多彩なゲストをお迎えしてのトークセッションなど、皆さまに「時代劇」「歴史劇」の面白さを充分に堪能していただける催しをご用意しました。
また、世界中の若手作家たちの育成の場として「京都フィルムメーカーズラボ」、新しい映像技術のカンファレンス「HISTORICA X」、車座でのクリエイターネットワーキングラウンドテーブル「ヒストリカ お座敷」も同時に開催されます。すでに実施済みの「京都映画企画市」、「太秦上洛まつり」と併せて、多彩な関連事業を通じて「時代劇」のすそ野を広げて行く試みとなっています。
「歴史映画を通じて未来へとつながる」というビジョンのもと、より多くの映画制作者や新たなコンテンツを皆さまにおくりとどけられる映画祭を目指してまいります。

京都ヒストリカ国際映画祭実行委員会
実行委員長 小嶋 雄嗣(東映株式会社取締役)

Amazing LOOK!
映画なんだから見た目で勝負したい! 映画が始まった途端、あっこれ違う!と感じる映画ってありますよね。見たことのない画のタッチ、超リアルなカメラ、ありえない色彩、ケタ違いの世界観など。攻め方はそれぞれだけど、見た目で勝負したい熱さは伝わっちゃう。映画の世界ではLOOK と言う見た目の印象、それ一つでジャンルを更新することすらある。 例えば「明るく楽しい」時代劇を一夜にして時代遅れにした『用心棒』。話題のホラー・サイコスリラーを連打するA24の作品は、意識的にLOOKとデザインを武器にしている。
バーチャルプロダクションで自在に背景を操れる今こそ、どんなLOOKで物語を語るかが問われているのだと考えます。これからのクリエイターにとって刺激となるLOOKの挑戦を意識して歴史映画(ヒストリカ)を選びました。

京都ヒストリカ国際映画祭実行委員会
プログラム・ディレクター 高橋 剣(東映株式会社 京都撮影所 スタジオ事業部長)

開催概要

名称:第15回京都ヒストリカ国際映画祭(KYOTO CMEX 2023 公式イベント)
期間:2024年1月23日(火)~1月28日(日)
会場:京都文化博物館 3F フィルムシアター、6F 和室、1F ろうじ店舗

主催:京都ヒストリカ国際映画祭実行委員会
(京都府、京都文化博物館、東映株式会社京都撮影所、株式会社松竹撮影所、株式会社東映京都スタジオ、巌本金属株式会社、株式会社ディレクターズ・ユニブ、立命館大学、株式会社Skeleton Crew Studio)
共催:KYOTO CMEX実行委員会
協力:京都クロスメディア推進戦略拠点/イタリア文化会館‐大阪/ヴェネチア・ビエンナーレ – ビエンナーレ・カレッジ・シネマ/チネテカ・ディ・ボローニャ/NNW国際映画祭/ポーランド広報文化センター/東映アニメーション

後援:一般社団法人日本映画製作者連盟/一般社団法人外国映画輸入配給協会/一般社団法人日本映画テレビ技術協会
助成:芸術文化振興基金