ゲスト

10/22[土]『白蛇:縁起』

氷川竜介[アニメ・特撮研究家、明治大学大学院特任教授]


10/29(土)『鬼平外伝 正月四日の客』

宮川朋之[日本映画放送株式会社常務]

山下晃正[京都府副知事]


10/29(土)『ベネデッタ』

花房観音[小説家]


10/30(日)『阿修羅城の瞳』

大石学[時代考証学会会長、東京学芸大学名誉教授、独立行政法人日本芸術文化振興会監事]

羽鳥隆英[時代考証学会、熊本県立大学准教授]


10/30(日)『夜叉ヶ池』

茂木謙之介[時代考証学会、表象文化論研究者、東北大学大学院]


10/30(日)『魔界転生』

花岡敬太郎[時代考証学会、明治大学大学院特別補助講師]


11/1(火)『旗本退屈男』

山口記弘[元東映太秦映画村社長]


11/1(火)『オペレッタ狸御殿』

吉開菜央[映像作家、振付師、ダンサー]


11/2(水)『冬の日』

南野保彦[撮影監督]


11/2(水)『里見八犬伝』

菅原俊夫[殺陣師]


11/3(木)『ブレイブ ─群青戦記─』

奥住英明[アクション監督]


11/3(木)『どろろ』

塩田明彦[映画監督]


11/4(金)『無限の住人』

三池崇史[映画監督]


11/4(金)『マリッジカウンセラー』

前田直樹[映画監督]


11/6(日)『殺すな』

中村梅雀[俳優]

柄本佑[俳優]

安藤サクラ[俳優]


11/6(日)『峠 最後のサムライ』

小泉堯史[映画監督]



氷川竜介
[アニメ・特撮研究家、明治大学大学院特任教授]

1958年兵庫県生まれ。東京工業大学卒業後、メーカー勤務を経て2001年に文筆家として独立。文化庁メディア芸術祭アニメーション部門審査委員、毎日映画コンクール審査委員、東京国際映画祭プログラミング・アドバイザーなどを歴任。日本SF作家クラブ会員。特定非営利活動法人アニメ特撮アーカイブ機構(ATAC)副理事長。主な編著等「: 20年目のザンボット3」(太田出版)、「日本特撮に関する調査報告書」「日本アニメーションガイド ロボットアニメ編」(文化庁)、「細田守の世界̶希望と奇跡を生むアニメーション」(祥伝社)、「ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ」(カラー)。



宮川朋之
[日本映画放送株式会社常務]

「日本映画専門チャンネル」、「時代劇専門チャンネル」の開局(1998)から編成、企画を担当。2011年から時代劇専門チャンネルのオリジナル時代劇として、「鬼平外伝」シリーズ、「藤沢周平 新ドラマ」シリーズなど全23作品の企画、プロデューサーを務める。劇場映画でも『最後の忠臣蔵』(2010)、『LIARGAME The Final Stage』(2010)、『リップヴァンウィンクルの花嫁』(2016)、『海辺のリア』(2018)、『Ribbon』(2022)を制作。連続ドラマでは2022年「おいハンサム!!」など。2023年以降、劇場公開予定作品として、『仕掛人・藤枝梅安』、『鬼平犯科帳』のエグゼクティブ・プロデューサーを担当。



山下晃正
[京都府副知事]

1952年、京都市生まれ。1975年、京都府に入庁。その後、商工部次長、商工部長、商工労働観光部長、企画理事等を歴任し、2013年より副知事となる。現在、京都府総合計画の改定に取り組むほか、地域産業の発展に向け産業創造リーディングゾーンの構築を推進。その中では、太秦メディアパーク構想を掲げ、Web3.0やメタバースなどの先端技術を取り入れた事業の展開や、コンテンツ産業関係者や学生が分野を超えて学び合うコンテンツ人材育成体制の整備を目指し、太秦地域での共創拡大に取り組んでいる。



花房観音
[小説家]

1971年、兵庫県豊岡市生まれ、現在京都市在住。旅行会社、映画会社、AV情報誌にての執筆等、様々な職を経て、2010年第一回団鬼六賞大賞を「花祀り」にて受賞。性愛、時代物、怪談、ホラー等、主に京都が舞台の作品を多数刊行している。近著は、ミステリ作家・山村美紗の評伝「京都に女王と呼ばれた作家がいた 山村美紗とふたりの男」(幻冬舎文庫)。京都観光文化検定2級所持のバスガイドでもある。



大石学
[時代考証学会会長、東京学芸大学名誉教授、独立行政法人日本芸術文化振興会監事]

1953年、東京都生まれ。1976年、東京学芸大学卒業。1978年、同大学院修士課程修了。1982年、筑波大学大学院博士課程単位取得。 著書に「 享保の改革の地域政策」(吉川弘文館/1996)、「享保の改革と社会変容」(編、吉川弘文館/2003)、「大岡忠相」(吉川弘文館/2006)、「徳川吉宗」(山川出版社/2012)、「近代日本の統治と改革」(吉川弘文館/2013)、「時代劇の見方・楽しみ方―時代考証とリアリズム」(吉川弘文館/2013)、「江戸 の教育力」(学芸大学出版会)など。



羽鳥隆英
[時代考証学会、熊本県立大学文学部日本語日本文学科准教授]

1982年、千葉県生まれ。京都大学博士(人間・環境学)。早稲田大学坪内博士記念演劇博物館助手、新潟大学人文学部助教などを経て現職に至る。単著「日本映画の大衆的想像力:《幕末》と《股旅》の相関史」(雄山閣/2016)、編著「寄らば斬るぞ!:新国劇と剣劇の世界」(監修:児玉竜一、早稲田大学坪内博士記念演劇博物館/2014)、企画展「不滅の俳優:池部良の世界」(早稲田大学坪内博士記念演劇博物館/2012)。



茂木謙之介
[時代考証学会、表象文化論研究者、東北大学大学院文学研究科准教授]

1985年、埼玉県大宮市(現さいたま市)生まれ。2016年、東京大学大学院総合文化研究科を修了。足利大学工学部講師を経て、2019年10月より現職。単著に「表象としての皇族 メディアにみる地域社会の皇室像」(吉川弘文館/2017)、「表象天皇制論講義 皇族・地域・メディア」(白澤社/2019)、「SNS天皇論 ポップカルチャー=スピリチュアリティと現代日本」(講談社選書メチエ/2022)、編著書に「〈怪異〉とナショナリズム」(怪異怪談研究会監修、小松史生子・副田賢二・松下浩幸と共編著、青弓社/2021)、「コロナとアカデミア」(大嶋えり子・小泉勇人と共編著、雷音学術出版/2022)。



花岡敬太郎
[時代考証学会、明治大学大学院特別補助講師]

1983年、千葉市出身。明治大学大学院文学研究科史学専攻日本史学専修博士後期課程修了。著作に「ウルトラマンの「正義」とは何か」(青弓社/2021)、「『帰ってきたウルトラマン』制作過程から読み解く1970年代の変容の兆し」(文学研究論集第48号/明治大学大学院文学研究科/2018)、共著に「戦国時代劇メディアの見方・つくり方:戦国イメージと時代考証」(勉誠出版/2022)、「侠の歴史 日本編(下)」(清水書院/2020)など。



山口記弘
[元東映太秦映画村社長]

1960年、香川県丸亀市生まれ。1984年東映株式会社に入社、関西支社に配属され遊園地、百貨店、博覧会などのイベント企画営業に従事。キャラクターイベントやお化け屋敷など数多くのイベントをプロデュース。2002年に東映京都撮影所に転身し、撮影所事業及び東映太秦映画村のイベント企画運営に携わる。2012年より映画村に出向、映画村のイベント、宣伝、アトラクション企画運営、飲食物販、俳優マネージメント、俳優養成所運営などの担当を経て2017年から2021年まで代表取締役社長に就任。同社長を退任後は、東映株式会社経営戦略部フェローとなり太秦映画産業史の研究に従事するとともに、これらを活用した地域振興の可能性を模索。2021年6月からは京福電気鉄道の取締役に就任。現在、東映創立70周年記念ブログ「東映行進曲」を執筆中。



吉開菜央
[映像作家、振付師、ダンサー]

1987年生まれ。日本女子体育大学舞踊学専攻卒業、東京藝術大学大学院映像研究科修了。自らの心身に蓄積した感覚・記憶などを、映画制作を中心に、あらゆるメディアで表現している。監督した主な映画は『Shari』(ロッテルダム国際映画祭2022公式選出)、『Grand Bouquet』(カンヌ国際映画祭監督週間2019正式招待)、『ほったまるびより』(文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門新人賞受賞)。



南野保彦
[撮影監督]

1968年生まれ。1989年、大阪写真専門学校を卒業後、京都映画で撮影助手として、石原興、江原祥ニ等に師事する。2006年『実録新撰組』でカメラマンをはじめる。2010年『剣客商売 道場破り』で井上昭監督の作品にカメラマンとして参加、以降8本の作品に参加する。他に『必殺仕事人2009』(2009)、「鬼平犯科帳」、『映画 少年たち』(2019)、『大コメ騒動』(2021)等にカメラマンとして参加している。



菅原俊夫
[殺陣師]

1940年、新潟生まれ。1961年、東映に演技者として入所。1973年、殺陣師としてデビュー。以来、映画はもちろん、テレビ時代劇でも「水戸黄門」に代表される東映時代劇伝統の華やかな立ち回りから、「影の軍団」シリーズでの独自のアイデアとケレン味に溢れたアクションに至るまで、常識に囚われない多彩な「殺陣」を指導。2013年に第36回日本アカデミー賞・協会特別賞を受賞。主な作品『蒲田行進曲』(1982)、『魔界転生』(1981)、『宇宙からのメッセージ』(1978)、『必殺4 恨みはらします』(1987)、『影の軍団 服部半蔵』(1980)、『戦国自衛隊』(1979)、『RED SHADOW 赤影((2001)、『座頭市 THE LAST』(2010)、『駆込み女と駆出し男』(2015)、『合葬-GASSOH-』(2015)、『海難 1890』(2015)。



奥住英明
[アクション監督]

元JAC(ジャパン・アクション・クラブ)第16期生。東映『将軍家光の乱心 激突』(1989/降旗康男監督)では、得意の乗馬技術を活かし、スタントマンとして活躍。その後、22歳でスタントマンを引退、数多くの殺陣師、アクション監督の下で勉強を重ねる。舞台作品のプランニングは、ミュージカルからストリートに至るまで幅広く、近年では「2.5次元舞台」を年間20本以上担当している人気殺陣師でもある。東宝映画『ブレイブ-群青戦記-』(2021)や、2022年上半期連続ドラマ人気1位となった「ナンバMG5」のアクション監督として高い評価を得ている。



塩田明彦
[映画監督]

1961年、京都府生まれ。1998年、劇場映画デビュー作『月光の囁き』、『どこまでもいこう』がロカルノ国際映画祭に正式出品される。2001年、宮崎あおい主演『害虫』がヴェネツィア国際映画祭出品後、ナント三大陸映画祭にて審査員特別賞・主演女優賞を獲得。『黄泉がえり』(2003)、『どろろ』(2007)は興収30億円を超える大ヒットを記録した。近作に『さよならくちびる』(2019)、『麻希のいる世界』(2022)など。著書に「映画術・その演出はなぜ心をつかむのか」(イーストプレス)がある。



三池崇史
[映画監督]

1960年、大阪府八尾市出身。米国アカデミー会員。横浜放送映画専門学院(元日本映画学校)卒業。監督デビュー作は1991年のOV『突風!ミニパト隊/アイキャッチ・ジャンクション』。1995年には『新宿黒社会 チャイナ・マフィア戦争』で劇場映画監督デビューを果たす。カンヌ国際映画祭コンペティション部門に『一命』(2011) 『藁の楯 わらのたて』(2013)、ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門に『十三人の刺客』(2010)など、描く映像世界は海外からも評価が高い。



前田直樹
[映画監督]

1977年、愛知県生まれ。Yes OpenにてTVCMの制作進行としてキャリアをスタート。映画監督を志して渡英後、短編映画『NeedlewoodAntiques』(2006)をきっかけに商業監督デビュー。4年間の活動を経て、帰国後は日英のバイリンガルディレクターとして幅広い分野で活躍。小津安二郎記念・蓼科高原映画祭(短編映画コンクール)グランプリほか、国内外の多数の映画祭で受賞&入選歴を持つ。主な監督作品に『マリッジカウンセラー 結衣の決意』(2021)、『21世紀のおじさん』(2021)『英国名画のロケ地を訪ねて』(2014)、『ファイティングオカン』(2011)、『HYPO』(2008)がある。



中村梅雀
[俳優]

1955年生まれ、東京都出身。9歳で初代中村まなぶとして初舞台。1980年劇団前進座に入団。同年、曾祖父の名跡・中村梅雀を二代目として襲名。2007年退団。その後は俳優として数々のドラマで主演を務め、映画、舞台、ナレーションなど多彩に活躍。文化庁芸術祭賞、ギャラクシー奨励賞、日本映画批評家大賞主演男優賞など多数受賞。時代劇専門チャンネルのオリジナル時代劇では、記念すべき第一作となる「鬼平外伝 夜兎の角右衛門」(2010)をはじめ、「冬の日」(2015)「殺すな」(2022)など計5作品で主演を務めた。プロミュージシャンとしてCDを出し、主演ドラマの音楽も作曲。ベーシストとしてライブ活動もしている。



柄本佑
[俳優]

東京都出身。2003年、映画『美しい夏キリシマ』で主演デビュー。2018年『きみの鳥はうたえる』他2作でキネマ旬報ベスト・テン主演男優賞、毎日映画コンクール男優主演賞などを受賞。主な近作に、映画『アルキメデスの大戦』(2019)、『火口のふたり』(2019)、『痛くない死に方』(2021)、『先生、私の隣に座っていただけませんか?』(2021)、『真夜中乙女戦争』、『ハケンアニメ!』(2022)、「心の傷を癒すということ」「空白を満たしなさい」(いずれもNHK)、「ドクターホワイト」(KTV)、「初恋の悪魔」(NTV)など。公開待機作に『シン・仮面ライダー』(2023年3月公開予定)がある。



安藤サクラ
[俳優]

1986年生まれ、東京都出身。2009年の映画『愛のむきだし』で圧倒的な存在感を発揮。その後、出演した映画での高い演技力が評価され、キネマ旬報ベスト・テンの助演女優賞(2011)、同主演女優賞(2013)を受賞。また2014年には映画『百円の恋』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を獲得。2018年には連続テレビ小説「まんぷく」(NHK)でヒロインを務め、全国的人気を博す。さらに同年に主演した映画『万引き家族』がカンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを獲得し、その演技は国際的にも高い評価を得た。



小泉堯史
[映画監督]

1944年、茨城県水戸市出身。1970年に黒澤明監督に師事し、28年間に渡り助監督を務めた。黒澤監督の遺作脚本『雨あがる』(2000)にて監督デビュー。この作品でヴェネツィア国際映画祭の緑の獅子賞、日本アカデミー賞最優秀作品賞をはじめとする8部門で受賞。その後、『阿弥陀堂だより』(2002)、『博士の愛した数式』(2006)、『明日への遺言』(2008)、『蜩ノ記』(2014)を監督。それぞれの作品で日本アカデミー賞など数々の賞を受賞している。また2018年公開『散り椿』では脚本を務めている。