作品詳細

ボローニャ復元映画祭連携企画
巨匠ロベルト・ロッセリーニが描く聖なる隣人の物語
神の教えに従い幼子のごとく生きたフランチェスコ。そんな彼を世間は嘲笑するが、教皇は彼が教えを説くことを認めた。彼と「小さき兄弟」たちは平和を説く旅に出る。聖人・フランチェスコとお人よしのジョヴァンニ、単純素朴なジネプロなど「小さき兄弟」たちの生きる姿は、苦悩と逡巡のなかにありながらどこか伸びやかで、21世紀の今を生きる私たちの心に清々しい風を吹き入れてくれる。主人公のフランチェスコ役をはじめ彼と生活をともにする修道士は、実際のフランシスコ会修道士たちが演じている。当時の生活の細部も丹念に描かれ、中世を舞台にしたネオリアリズモ映画とも称される。
監 督 ロベルト・ロッセリーニ
出 演 ナザリオ・ジェラルディ修道士、アルド・ファブリッツィ、アラベラ・ルメートル、セヴェリーノ・ピサカネ修道士
イタリア| 1950| 86min| イタリア|
- ヒューマンドラマ
監督
ロベルト・ロッセリーニ [映画監督]
1906年、ローマ生まれ。海軍省の記録映画『白い船』(41)で長編監督デビュー。戦中は主に短編映画、記録映画を手掛ける。1945年、戦時下のローマ市民の苦難の日々を描く『無防備都市』を、翌年には『戦火のかなた』を発表。イタリアのネオレアリズモの騎手としてロッセリーの名前が世界に轟く。1948年、ベルリンの廃墟を舞台した『ドイツ零年』を発表し戦争三部作とした。その後は『ストロンボリ』(49)や『神の道化師、フランチェスコ』(50)等、リアリズム演出はそのままに宗教的テーマが増え始める。トリュフォー、ゴダールらはロッセリーニに傾倒、「フランスのヌーヴェル・ヴァーグの父」とも呼ばれる。
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