作品詳細

HITORICA FOCUS
家名尊重という封建社会の不条理と上役のエゴで引き裂かれてゆく下級武士の姿を描く
播州の小藩、無役の武士・新八は武器庫点検の諍いから上司、奥野孫太夫を斬殺する。新八の兄・重兵衛らの協議の末、新八は私闘厳禁の掟を破ったとして感応寺に預けられる。一方、奥野家の家督を継いだものの兄を殺されて怒りに震える弟・主馬は、仇として新八を狙う。だが、運悪く刀をとられた主馬は、心ならずも相対する新八に斬られてしまう。この噂は藩内に広まり、公儀の沙汰として仇討を認めた藩は、奥野家の末弟・辰之助に新八を斬らせることにする…。
監 督 今井正
出 演 中村錦之助、丹波哲郎、三田佳子、田村高広、小沢昭一、進藤英太郎、加藤嘉
日本| 1964| 103min| –| 東映|
- ヒューマンドラマ
監督
今井正 [映画監督]
1912年、東京生まれ。1935年に京都JOスタジオに入社。入社1年余りで『沼津兵学校』で監督デビュー。戦後、民主主義を楽しく描いた娯楽映画『青い山脈』(1949)が大ヒット。以降、キネマ旬報社ベスト・ワンを『また逢う日まで』(1950)、『にごりえ』(1953)、『真昼の暗黒』(1956)、『米』(1957)、『キクとイサム』(1959)と最多受賞。娯楽色をしっかりと盛り込みながらも戦争や差別や貧困など、社会的テーマを深く掘り下げ、徹底したヒューマニズムと重厚な作風で傑作、名作を連発した。
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