作品詳細

HISTORICA SPECIAL
捕り手の波から繰り出される瓦、目つぶし、サスマタ、梯子…伝説の大殺陣が4Kで蘇る。
善意の行動がことごとく誤解され、世をすねた若者。その積もり積もった怒りが爆発して、捕り手多勢を相手の大乱闘に。十重二十重の捕り手の波から止むことなく繰り出される瓦、目つぶし、サスマタ、袖からみ、熊手、梯子の数々に黒の着流しの姿のニヒルなヒーローは追いつめられてゆく。マキノから独立し血気壮んな阪東妻三郎プロダクションの実質的な第一作。脚本の寿々喜多呂九平の大正時代の厭世感、虚無感が全編に漂い、世間から誤解され、虐げられた世をすねる薄幸の青年、また、積もり積もった怒りを最後の大殺陣で爆発させるスーパー・ヒーローを24歳の阪東妻三郎が体当たりで演じた阪妻初期の代表作。
監 督 二川文太郎
出 演 阪東妻三郎、環歌子、中村吉松、春路謙作
日本| 1925| 101min| –| 英語字幕(坂本頼光氏の活弁台本の英訳)| 日本映画放送|
- アクション
監督
二川文太郎 [映画監督]
1899年、東京生まれ。1921年大正活映に入社、栗原トーマスに師事。同年、牧野教育映画に移籍。1923年『蜃気楼』で監督デビュー。マキノ映画で気鋭の脚本家・寿々喜多呂九平と組んで『影法師』(1925)『墓石が鼾する頃』(同)等、厭世感、虚無感漂うニヒルなヒーローを描く。その極みが『雄呂血』(同)で、虚無的な物語に加え、息もつかせぬ大捕物で無声映画史上の傑作とする。その後も脚本家・山上伊太郎と組んだ『悪魔の星の下に』(1927)などの秀作を発表する。
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