作品詳細
ボローニャ復元映画祭連携企画
ミラノの貴族ヴィスコンティ監督が描くイタリア貴族の悲劇
19世紀末、オーストリアの占領下のイタリア。歌劇場で澳軍将校・フランツと反占領軍将校・ロベルトの決闘騒ぎが起こる。伯爵夫人のリヴィアは従兄のロベルトを救うためフランツに頼み決闘を中止させる。やがてリヴィアとフランツは恋に落ち逢瀬を重ねるようになるが、戦争が始まり二人は離ればなれとなる。ある時、別荘に移ったリヴィアのもとに、流刑になっていたロベルトが現れ、軍の義援金を託していく。そして彼女のもとにフランツが戻ってくる。彼女は義援金を賄賂に医者を買収して彼を除隊させる。だが後を追ってヴェローナにやってきたリヴィアにフランツは冷たかった。ショックを受けた彼女は医者の買収した事実を密告するが…。
監 督 ルキノ・ヴィスコンティ
出 演 アリダ・ヴァリ、ファーリー・グレンジャー、マッシモ・ジロッティ、リーナ・モレッリ、セルジオ・ファントーニ、マルチェッラ・マリアーニ、ハインツ・モーグ
イタリア| 1954| 121min| イタリア| クリスタルディ社|
監督
ルキノ・ヴィスコンティ [映画監督]
1906年、ミラノの貴族ヴィスコンティ家の傍流の三男に生まれる。1936年、ジャン・ルノワールのアシスタントとして映画界入り。『郵便配達は二度ベルを鳴らす』(1942)で監督としてデビュー。シチリアの漁師も出演する『揺れる大地』(1948)はネオレアリズモの傑作とされる。一方、伯爵である彼は『夏の嵐』(1954)、『山猫』(1963)、『ルードウィヒ』(1972)などで貴族社会の退廃・没落も贅を尽くした本物の美術志向で描いた。1976年死去。
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