作品詳細

HITORICA FOCUS

せかいのおきく

スケジュール

シアター上映

12/6 16:30-

おきく、22 歳。声を失ったけれど、恋をした。 彼に伝えたい言葉がある。だから今日、どこまでも歩いて会いに行く。

22歳のおきくは、武家育ちでありながら今は貧乏長屋で父と二人暮らし。毎朝、便所の肥やしを汲んで狭い路地を駆ける中次のことをずっと知っている。ある時、喉を切られて声を失ったおきくは、それでも子供に文字を教える決意をする。雪の降りそうな寒い朝。中次の家にたどり着いたおきくは、身振り手振りで、精一杯に気持ちを伝えるのだった。 江戸末期、おきくや長屋の住人たちは、貧しいながらも生き生きと日々の暮らしを営む。そんな彼らの糞尿を売り買いする中次と矢亮もまた、いつか読み書きを覚えて世の中を変えてみたいと希望を捨てない。お金もモノもないけれど、前を向いて生きていく。そう、この「せかい」には果てなどないのだー。

監 督 阪本順治

出 演 黒木華、寛一郎、池松壮亮、眞木蔵人、佐藤浩市、石橋蓮司

日本| 2023| 89min| 東京テアトル / U-NEXT / リトルモア|

監督

阪本順治 [映画監督]

1958年、大阪府出身。赤井英和主演『どついたるねん』(1989)で監督デビューし、ブルーリボン賞作品賞など数々の映画賞を受賞。藤山直美主演『顔』(2000)では、日本アカデミー賞最優秀監督賞、キネマ旬報日本映画ベスト・テン1位など主要映画賞を総なめにした。その他、『亡国のイージス』(2005)、『闇の子供たち』(2008)、『座頭市 THE LAST』(2010)、『北のカナリアたち』(2012)、『団地』(2016)、『半世界』(2019)、『一度も撃ってません』(2020)、『弟とアンドロイドと僕』(2022)、『冬薔薇(ふゆそうび)』(2022)などの監督も務めた。

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