作品詳細
ボローニャ復元映画祭連携企画
ダンテの『神曲』完成から600年、映画草創期の特撮技術を駆使して地獄の暴力と恐怖を表現する。
この映画は2007年にチネテカ・ディ・ボローニャ財団のラボラトリーであるリンマジーネ・リトロヴァータで修復されました。
ダンテ・アリギエーリの「神曲」第1篇地獄篇が原作。薄暗い森で迷子になった詩人ダンテ、煉獄山の頂の救いの光に向かう彼に貪欲、傲慢、色欲の獣が立ちはだかる・・・。地獄のイメージ、恐怖とバイオレンスを当時最先端の特撮技術と幻想的なモンタージュを駆使して表現した記念碑的作品。本作は2007年にチネテカ・ディ・ボローニャが映画修復ラボラトリーのリマジネ・リトロヴァータで復元し、ダンテ没後700年にあたる2021年にボローニャ復元映画祭で再び紹介された。
ピアノ伴奏:鳥飼りょう
監 督 フランチェスコ・ベルトリーニ、ジュゼッペ・デ・リグォーロ、アドルフォ・パドヴァン
出 演 サルヴァトーレ・パパ、アルトゥーロ・ピロヴァーノ、ジュゼッペ・デ・リグォーロ・キャッチ
1911| 68min| 日本語字幕| チネティカ・ディ・ボローニャ|
- ヒューマンドラマ
- サスペンス・ホラー
監督
フランチェスコ・ベルトリーニ、ジュゼッペ・デ・リグォーロ、アドルフォ・パドヴァン [映画監督]
ジュゼッペ・デ・リグォーロは1869年、ナポリ生まれ。1909年以降、イタリア初期の映画会社ミラノ社で『リヤ王』(1910)など多くの作品を手がけた。舞台俳優でもあったリグオーロ自身も映画に出演し、本作でもいくつかの役を演じている。フランチェスコ・ベルトリーニは生没年不詳で、ミラノ生まれ。本作の共同監督をつとめ、1911年までミラノ社で映画を製作する。1913年、兄弟のエンリーコと、アドルフォ・パドヴァンとともにメディオラヌム社をミラノに設立し、映画製作を続ける。アドルフォ・パドヴァンは1869年、北イタリア生まれ。ミラノで天文学、文学、哲学を学んだ後、ミラノ社にて共同監督を担当する。壮麗なスペクタクル歴史映画である本作で国際的名声を獲得した三人は、以後も共同監督としてホメロス原作の『オデッセイ』(1911)を映画化した。
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