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上映作品

『宮本武蔵 (1944)』

アクション/Action
初公開

『宮本武蔵 (1944)』

©1935松竹株式会社
オンライン上映スケジュール

10/31[土]-11/15[日]まで

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作品情報
監 督 溝口健二
出 演四代目河原崎長十郎、三代目中村翫右衛門、田中絹代
制作国日本
制作年1944
時 間55min
言 語日本語
配 給松竹
あらすじ

父の仇を討とうとする野々宮信夫・源一郎の姉弟は宮本武蔵に指南を乞う。武蔵は吉岡一門との決闘を前に、その願いを退ける。野々宮姉弟は決闘を終えた武蔵に再び教えを乞うが、自分の兵法は仇討ちのためのものではないと説くが、姉弟のたっての願いに剣を教えるようになる。姉弟の仇である左本蔵人・孫四郎はそれを知り、佐々木小次郎に助けを求める。姉弟に奇襲をかけるという小次郎の策により、源一郎が殺されてしまう。それを知った武蔵は小次郎に果し状を送る・・・。

みどころ

古くから講談として愛されていた宮本武蔵。1935年に吉川英治による武蔵が登場して以来、多くの宮本武蔵が映画化された。本作の原作は菊池寛によるもので。吉川版武蔵が未熟な若者が、放浪しながら剣の道を極めようと励み、内的葛藤を乗り越えて剣豪になってゆくのに対し、菊池版武蔵はすでにある程度剣士としては完成しており、内的世界から兵法を研ぎ澄ましてゆく過程が描かれる。俳優陣は『元禄忠臣蔵』と同じく前進座出演。また、田中絹代が武蔵に想いを寄せる信夫役で配役されている。仇討ちのための剣は邪道であると説きながらも、引き込まれていく武蔵。その背景に信夫への自らの想いを感じた彼は、再び一人で修行に戻る。溝口作品には珍しく殺陣のある作品。

監督情報
溝口健二

(1898〜1956)[映画監督] 東京出身。1920年、日活向島撮影所に入社。小口忠や田中栄三の助手を務めた後、23年に『愛に蘇る日』で監督デビュー。30年代には新興キネマ、第一映画、松竹などを転々としながらも、『浪華悲歌』(36)や『祇園の姉妹』(36)など、虐げられた女性たちを徹底したリアリズムで描く作風を確立した。52年に大映の専属となると、『西鶴一代女』(52)、『雨月物語』(53)、『山椒大夫』(54)の三作が、ヴェネツィア国際映画祭で3年連続受賞、溝口の名は世界的なものとなる。1シーン=1ショットに代表される独特のスタイルはフランスのヌーヴェル・ヴァーグの監督たちにも影響を与えた。

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