龍馬を匿う船宿の女将・お登勢。 密かに心惹かれているが、彼は娘と恋仲に……
11月6日(金)18:30-
チケット情報はこちら監 督 | 五所平之助 |
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出 演 | 淡島千景、伴淳三郎、若尾文子、森美樹、尾上菊太郎 |
制作国 | 日本 |
制作年 | 1958 |
時 間 | 123min |
言 語 | 日本語 |
配 給 | 松竹 |
勤王佐幕の物騒な世、伏見の船宿寺田屋、しっかり者の女将お登勢が切り盛りしていた。夫は甲斐性なしで、そのうえ妾まで作っている。彼女は養女お良をわが子のように可愛がっている。ある日、勝手口に男がかけ込んできた、坂本龍馬であった。「貧しい人がいないくなるような世の中を作りたい」という彼に心惹かれるお登勢。一方、お良も龍馬と惹かれあっていく。二人の心を知ったお登勢は、再び殺到する追手を身を以て防ぎ、二人を逃してやるが……。
(1902〜1981)[映画監督] 東京神田生。松竹蒲田撮影所で島津保次郎の助監督を経て、1925年に監督に昇進。1931年、田中絹代主演の日本初の量産トーキー映画『マダムと女房』を監督。市民の日常性に密着しユーモラスに描く蒲田調小市民映画でも、特に優しい叙情的描写を得意とした。その後、大映、東宝、新東宝、そして松竹を渡り歩き、独立プロ「スタジオ・エイト・プロダクション」を設立。『煙突の見える場所』(53)ではベルリン国際映画祭国際平和賞を受賞。その後も『大阪の宿』(54)、『たけくらべ』(55)、『黄色いからす』(57)等、下町の人々の、一見無気力で、無知であるが、誠に温かく善良な姿を、平明、かつきめ細く、優しい視線で描き続けた。