勤王から佐幕、そしてまた勤王へ……幕末の動乱に 生き急ぎ、凄絶に散った一匹狼、清河八郎の野心と情熱!!
11月5日(木)18:30-
チケット情報はこちら10/31[土]-11/15[日]まで
視聴ページ(MIRAIL)はこちら監 督 | 篠田正浩 |
---|---|
出 演 | 丹波哲郎、岩下志麻、木村功、小沢栄太郎、岡田英次 |
制作国 | 日本 |
制作年 | 1964 |
時 間 | 104min |
言 語 | 日本語 |
配 給 | 松竹 |
攘夷倒幕の急先鋒にして、北辰一刀流の剣士、文武両道 の志士だった清河八郎は、幕府の密偵・嘉吉を無礼斬り にし、追われる身だった。一方彼は、京都で治安を乱す勤 王の志士たちの取締りとして浪士隊の組織化を松平主 税介に献案、大赦を受けて実行する。清河の突然の変節 に激昂する勤王派は、刺客をおくるが逆に斬り倒される。 清河は、浪士隊への応募者全員を採用して意気揚揚、京へ向かう 。だがまたもや 、奇策をとって野望をみせる清河だった。倒幕派を裏切り、浪士隊を裏切る策略家・清河は ついに勤王と佐幕の両派から敵として付け狙われる。
司馬遼太郎原作「幕末」の一篇“奇妙なり八郎”より、篠田正浩が監督した時代劇。幕末の動乱時代を舞台に、苛烈な政治抗争の中に身を置き、後ろ盾となる藩も持たず京の都で謀略の限りを尽くした風雲児・清河八郎の半生を扱っている。監督の篠田は、この作品において、和製ヌーヴェルヴァーグを意識したといわれ、作品中幾度も自身が傾倒したオーソン・ウェルズ監督作『市民ケーン』の演出技法を模倣し、実験的な演出を歴史作品で実践したとされる。
[映画監督] 1931年、岐阜市生。1953年、松竹大船撮影所に 入社。1960年に『恋の片道切符』で監督デ ビュー。同年、寺山修司脚本による『乾いた湖』以 降、大島渚、吉田喜重とともに“松竹ヌーベルバー グ”の旗手の一人として活躍。学生時代に近松門 左衛門を研究していた篠田は日本古来の文化へ の熱い視線を持ち続け、大島、吉田が退社した後 も、撮影所システム内での新しい表現に取組む。 1964年に松竹京都撮影所で初の時代劇『暗殺』 を、1967年に表現社を立ち上げた後も、『心中天 網島』(69)、『近松門左衛門 鑓の権三』(86)等、 歴史劇の形式で日本文化の精神と様式美を自ら の映像表現に昇華、更新し続けた。