作品詳細
HISTORICA SPECIAL
2つの賞を受賞したシリーズ代表作。もうひとつの『鬼平犯科帳』の世界を松平健が熱演！
本所・枕橋にある小さな蕎麦屋「さなだや」は、毎年正月四日に店主のこだわりで信州の“さなだ蕎麦”だけを出していた。舌が曲がるほど辛い蕎麦は人気がなく、この日はいつも満杯の常連客の誰も足を踏み入れようとしなかった。ある年の正月四日、大店の主人風の男がその蕎麦の味を懐かしみ、「来年また来る」と告げて去っていった…。数年間に及んで正月四日を中心に描いた、ある蕎麦屋の年代記であり、男と男の人生の交差を哀愁込めて描いた人間ドラマの傑作。松平健と柄本明のワインのように芳醇な二人芝居を堪能するだけでも観る価値あり。
監 督 井上昭
出 演 松平健、柄本明、市毛良枝、益岡徹、山田純大、平泉成
日本｜ 2012｜ 77min｜ 原作：池波正太郎 「正月四日の客」（角川文庫『にっぽん怪盗伝』所収） ｜
- ヒューマンドラマ
監督
井上昭 [映画監督]
1928年、京都府出身。溝口健二や森一生のもとで助監督を務めた後、映画「座頭市二段斬り」（1965）や「眠狂四郎多情剣」（1966）などでメガホンを取る。
時代劇専門チャンネルのオリジナル時代劇は、第１作「鬼平外伝 夜兎の角右衛門」（2011）を含む「鬼平外伝」シリーズ4作品から「遅いしあわせ」（2015）、「冬の日」（2015）、『橋ものがたり』の一篇「小ぬか雨」（2017）、そして遺作となった「殺すな」まで計8作品を手掛けた。時代劇を語る上で欠かせない名匠。
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