ゲスト

1/22(土)『柳』

ミルチョ・マンチェフスキ[映画監督]

聞き手:アンドリヤナ・ツヴェトコビッチ(元駐日マケドニア共和国大使)


1/22(土)『オシュラガ 魂の地』

ビデオメッセージ:フランソワ・ジラール(映画監督)
上映後解説:久山友紀(ケベック州政府在日事務所 文化・公的機関担当官)


1/23(日)『水虎』

金子雅和[映画監督] 
部谷京子[美術]


1/23(日)『女帝 春日局』

中島貞夫[映画監督] 
谷慶子[脚本家・スクリプター]

聞き手:高橋剣(本映画祭プログラムディレクター)、西尾孔志(本映画祭企画ディレクター)、伊藤弘了(映画研究者、批評家)


1/23(日)『インフェルノ』

ビデオ解説:カルメン・アッカプート(チネテカ・ディ・ボローニャ)
ピアノ伴奏:鳥飼りょう(楽士)


1/25(火)『蒲田行進曲』

平田満[俳優]

コメンテーター:伊藤弘了

聞き手:西尾孔志


1/26(水)『鬼龍院花子の生涯』

三島有紀子[映画監督]

コメンテーター:伊藤弘了

聞き手:高橋剣、西尾孔志


1/27(木)『ひばり・チエミのおしどり千両傘』

ミルクマン斉藤[映画評論家]

コメンテーター:伊藤弘了

聞き手:西尾孔志


1/27(木)『祇園祭』

入江悠[映画監督]

コメンテーター:伊藤弘了

聞き手:西尾孔志


1/27(木)『お染久松 そよ風日傘』

木ノ下裕一[木ノ下歌舞伎主宰]

コメンテーター:伊藤弘了

聞き手:西尾孔志


1/28(金)『冷飯とおさんとちゃん』

部谷京子[美術監督]

コメンテーター:伊藤弘了

聞き手:高橋剣、西尾孔志


1/28(金)『AGANAI 地下鉄サリン事件と私』

さかはらあつし[映画監督]


1/29(土)『Delicieux(原題)』

英月[大行寺住職・映画コラムニスト] 
小山明美[コンシェルジュ]


1/29(土)『るろうに剣心 京都大火編』

大友啓史[映画監督] 
橋本創[美術監督] 
福島聡司[プロデューサー]

聞き手:飯星景子(作家・タレント)


1/30(日)『るろうに剣心 最終章 The Beginning』

大友啓史[映画監督] 
大石学[時代考証]

聞き手:飯星景子(作家・タレント)



ミルチョ・マンチェフスキ
[映画監督]

北マケドニア共和国出身、現在の拠点はニューヨーク。デビュー作である『ビフォア・ザ・レイン(1994)』でヴェネツィア金獅子賞など30以上の賞を受賞。ニューヨーク・タイムズ紙が選ぶ「歴代映画ベスト1000」にも選ばれている。その他代表作に『DUST ダスト(2001)』、“Shadows(2007)”など。モスクワのVGIK(全ロシア映画大学)で名誉博士号を取得。写真やエッセイ、フィクションなど書籍の出版や、大学でも教鞭を執るなど、多岐にわたって活躍。


アンドリヤナ・ツヴェトコビッチ
[元駐日マケドニア共和国大使]

映画監督、起業家。国連のSDGs実現を推進するパブリックスピーカーであり、とりわけジェンダー平等と多様性の実現に注力している。外交、映画、ビジネス、アカデミアにおいて、20年にわたり上級管理職レベルの国際的実績を積み、2014年から2018年まで初代駐日マケドニア共和国大使を務める。第34回東京国際映画祭(2021年)では審査員を務めた。エコノミスト・グループ・コーポレートネットワーク北アジア・ディレクター、株式会社デルソーレ取締役、株式会社BrioNexus CEO、沖縄科学技術大学院大学(OIST)財団評議員。


フランソワ・ジラール
[映画監督]

カナダ・ケベック州生まれ。映画監督にとどまらず、オペラや舞台作品の演出など幅広く活躍する。ジニー賞を4部門で受賞した『グレン・グールドをめぐる32章』(1993)や、アカデミー賞作曲賞受賞作『レッド・バイオリン』(1998)などの長編映画を監督し、国際的名声を不動のものに。また、シルク・ドゥ・ソレイユ東京常設公演の傑作『ZED』や、中谷美紀主演の舞台「猟銃」を演出するなど、日本との縁も深い。京都ヒストリカ国際映画祭への参加は、ベストセラー小説を映画化した『シルク』に続き2回目となる。監督最新作『天才ヴァイオリニストと消えた旋律』は、2021年12月より日本全国の劇場にて公開。


金子雅和
[映画監督]

1978年東京都生まれ。青山学院大学国際政治経済学部卒。映画美学校で瀬々敬久監督から指導を受け、修了制作『すみれ人形』がハンブルグ日本映画祭(ドイツ)などで正式上映。2016年、第1回長編監督作『アルビノの木』が北京国際映画祭(中国)で正式上映。以後15ヶ国20以上の国際映画祭でノミネート上映、9つの最優秀賞を含む20冠を達成し、全国で劇場公開された。最新長編監督作『リング・ワンダリング』(出演:笠松将、阿部純子、安田顕、片岡礼子、長谷川初範ほか)は、第52回インド国際映画祭(ゴア)コンペティション部門に正式出品され、最高賞である金孔雀賞グランプリを受賞。22年2月19日~全国順次公開。


部谷京子
[美術監督]

広島県広島市出身。武蔵野美術大学在学中に円谷プロダクションで美術助手のアルバイトを務める。周防正行監督『シコふんじゃった。』で美術監督デビュー。『Shall we ダンス?』『それでもボクはやってない』で日本アカデミー賞最優秀美術賞、『天地明察』で毎日映画コンクール美術賞受賞。2009年ダマー映画祭inヒロシマを立ち上げ、2015年から広島国際映画祭と改称、代表を務める。2016年紫綬褒章。2022年2月19日金子雅和監督『リング・ワンダリング』の公開が控える。


中島貞夫
[映画監督]

1934年千葉県生まれ。東大卒業後、東映入社。京都撮影所でマキノ雅弘・沢島忠らに師事する。64年『くノ一忍法』で監督デビュー。『大奥㊙物語』『温泉こんにゃく芸者』などのエログロ路線から『あゝ同期の桜』『日本暗殺秘録』など硬派路線まで、東映映画の不良性感度を支えた。『木枯し紋次郎』『鉄砲玉の美学』『ジーンズブルース明日なき無頼派』など群れをはぐれた者のドラマは今でも人気を集める。『暴動島根刑務所』『狂った野獣』で見せた映画丸ごと暴走するダイナミックな演出も抜きんでた才能といえる。大阪芸大での教え子らが今でも京都の撮影所を支える人脈の源でもあり、行政の映画振興策もリードしてきた。


谷慶子
[脚本家・立命館大学准教授]

大阪市生まれ。大阪芸術大学卒業後、東映京都撮影所にスクリプターとして入所、数々の映画やテレビの制作現場に携わる。2003年第29回城戸賞で準入賞。その後、脚本家としても活動を開始。2019年春公開の時代劇映画「多十郎殉愛記」では、中島貞夫監督との共同脚本と監督補佐を、同年夏公開の時代劇映画「GOZEN 純恋の剣」では脚本とスクリプターを務める。立命館大学映像学部准教授。京都新聞夕刊コラム「現代のことば」連載中。


伊藤弘了
[映画研究者、批評家]

映画研究者=批評家。1988年愛知県豊橋市生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程研究指導認定退学。現在は関西大学、同志社大学、甲南大学で非常勤講師を務めるかたわら、東映太秦映画村・映画図書室にスタッフとして勤務し、映画資料の整理をおこなっている。「國民的アイドルの創生――AKB48にみるファシスト美学の今日的あらわれ」(『neoneo』6号)で「映画評論大賞2015」を受賞。著書に『仕事と人生に効く教養としての映画』(PHP研究所)がある。専門は小津安二郎。


カルメン・アッカプート
[チネテカ・ディ・ボローニャ]

チネテカ・ディ・ボローニャ(イタリア)にて視聴覚遺産利用および映画コレクション普及事業を担当。2001年より同シネマテークの映画部門にて、映像の保存と目録作成を行う。ボローニャ大学(イタリア)にて映画史、パリ第8大学サン゠ドニ(フランス)にてサイレント映画史と映画保存・復元を専攻。


鳥飼りょう
[楽士]

サイレント映画の楽士。ピアノ、パーカッションを演奏。全ジャンルの映画に即興で伴奏をつけ、これまでに伴奏した作品数は500以上。映画に寄り添うその演奏は好評を博し、国内外の映画祭や劇場等での伴奏上映に多数出演。2018年、神戸発掘映画祭でフィルムアルヒーフ・オーストリア(オーストリア国立アーカイブ)が修復した『オーラックの手』デジタル復元最新版のワールド・プレミア上映で伴奏を担当。現在、最も上映会で演奏する楽士のうちの一人として関西を中心に活動している。無声映画振興会代表。


平田満
[俳優]

映画『蒲田行進曲』(82)でその年の日本アカデミー賞最優秀男優賞を始め数々の賞を受賞。舞台「こんにちは、母さん」「ART」(01)では読売演劇大賞最優秀男優賞を受賞。近作に映画『愚行録』(17)、『光』(17)、『Fukishima50』、『浅田家!』(20)、ドラマ「西郷どん」、「絶対零度」(18)、「リコカツ」(21)、舞台、「美しく青く」、「THE NETHER」(19)など。また、自身が立ち上げた演劇ユニット“アル★カンパニー”では、様々な俳優、演出家、作家らとコラボレーションをして創作の場を拡げている。



三島有紀子
[映画監督]

大阪市出身。18歳からインディーズ映画を撮り始め、NHKに入局し「NHKスペシャル」「ETV特集」「トップランナー」など人間ドキュメンタリーを数多く企画・演出。03年に劇映画を撮るために独立し、東映京都撮影所などでフリーの助監督として現場を学ぶ。『幼な子われらに生まれ』(17)では第41回モントリオール世界映画祭で審査員特別大賞、第42回報知映画賞監督賞などを受賞。他の監督作品に『しあわせのパン』(12)『Red』(20)、短編『よろこびのうたOde to Joy』(21 富司純子/藤原季節)など。短編映画『インペリアル大阪堂島出入橋』(主演・佐藤浩市)が『MIRRORLIARFILMS2』の一篇として公開予定。


ミルクマン斉藤
[映画評論家]

1963年生まれ、京都府出身。映画評論家。執筆活動の他、全国各地でトーク・ショーもこなす。50~60年代を中心に活躍した日本モダニズム監督(市川崑、中平康、増村保造、沢島忠、鈴木清順ら)の再評価を牽引。


入江悠
[映画監督]

1979年、神奈川生まれ、埼玉育ち。2003年、日本大学芸術学部映画学科卒。2009年、自主制作「SR サイタマノラッパー」が大きな話題を呼び、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭オフシアター・コンペティション部門グランプリなど多数受賞。その後、同シリーズ「SR サイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム」(10)「SRサイタマノラッパーロードサイドの逃亡者」(12)を制作。監督した映画は「ジョーカー・ゲーム」(15)「22年目の告白-私が殺人犯です-」(17)「ビジランテ」(17)「AI崩壊」(20)「シュシュシュの娘」(21)など。時代劇の演出はWOWOW時代劇「ふたがしら」(15)がある。新作「聖地X」が現在公開中。



木ノ下裕一
[木ノ下歌舞伎 主宰]

1985年和歌山市生まれ。2006年、京都造形芸術大学在学中に古典演目上演の補綴・監修を自らが行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。代表作に『三人吉三』『娘道成寺』『義経千本桜―渡海屋・大物浦―』など。2016年に上演した『勧進帳』の成果に対して、平成28年度文化庁芸術祭新人賞を受賞。第38回(令和元年度)京都府文化賞奨励賞受賞。令和2年度京都市芸術新人賞受賞。平成29年度京都市芸術文化特別奨励制度奨励者。渋谷・コクーン歌舞伎『切られの与三』(2018)の補綴を務めるなど、古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。



さかはらあつし
[映画監督]

1966年、京都生まれ。大学浪人時代の友人に、京都大学で学び、MBAを取得し、オスカーを取ると約束するが、その友人を自殺で失い、約束を守ろうと決意。京都大学に四年遅れで入学。卒業後、電通に入社。地下鉄サリン事件の被害者となった後、退社、渡米。カリフォルニア大学バークレー校経営管理大学院にて2000年にMBA取得。シリコンバレーのベンチャー企業に参加中に、大学院時代にハリウッドでプロデューサーとして参加した短編映画『おはぎ』がカンヌ国際映画祭でパルムドール賞受賞。帰国後、サリンガスの後遺症に苦しみながら制作した『AGANAI』は2020年オスカー前哨戦、IDA賞にアジア唯一ショートリストに入る。



英月
[大行寺住職・映画コラムニスト]

真宗佛光寺派長谷山北ノ院大行寺住職。短大卒業後、銀行で働くも、お見合いから逃げるため家出をしてアメリカへ。テレビCMに出演し、ラジオのパーソナリティなどを務めた。帰国後は、ユニークな経歴がメディアで注目される。情報報道番組でコメンテーターを務める他、「毎日新聞」にて映画コラム「英月の極楽シネマ」を連載中。著書は中国語に翻訳され台湾でも出版された『お見合い35回にうんざりしてアメリカに家出して僧侶になって帰ってきました。』(幻冬舎)始め、多数。最新刊は『二河白道ものがたり いのちに目覚める』(春秋社)。


小山明美
[コンシェルジュ]

Hawaii Pacific University卒業後、ホテルマネッジメントを学ぶべく、Sheraton Waikiki Hotelに勤務。帰国後京都ブライトンホテルにコンシェルジュとして⼊社、2014年よりザ・リッツ・カールトン京都のコンシェルジュとして勤務。現在はKyoto Concierge Service 代表、そして京都観光おもてなし⼤使にも任命されている。コンシェルジュとして⾼い⼿腕を評価され、講演も多数開催、また⼯芸デザインや寺院での⽂化体験のプロデューサーとしても活躍している。


橋本創
[美術監督]

1980年生まれ、東京都出身。『クローズZEROⅡ』(09/監督:三池崇史)で美術監督としてデビュー。主な作品として、大友監督作『るろうに剣心』シリーズ(12~21)『プラチナデータ』(13)、『シャニダールの花』(13/監督:石井岳龍)、『クローズEXPLODE』(14/監督:豊田利晃)、『HiGH&LOW THE MOVIE』シリーズ(16、17)、『泣き虫しょったんの奇跡』(18/監督:豊田利晃)等がある。その他PV、CF、など数々の映像作品を手がける。


福島聡司
[プロデューサー]

1961年生まれ、北海道出身。今村昌平監督作品『楢山節考』で製作部として映画の現場に入る。95年映画『サンクチュアリ』でプロデューサーとしてデビュー。『OUT』(02)、『レディー・ジョーカー』(04)、『ノルウェイの森』(10)、『予告犯』(15)、『真田十勇士』(16)、『るろうに剣心 最終章』(21)などを手がける。『るろうに剣心』シリーズは2作目(14)から携わり、大友啓史監督とは『秘密 THE TOP SECRET』(16)でもタッグを組む。


飯星景子
[作家・タレント]

1963年大阪府生まれ。情報番組のコメンテーター、新聞や雑誌の連載等、幅広く活躍中。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。多種多様な趣味を持ち、芸能界屈指のフィギュアスケート・歌舞伎・落語通であるほか、映画に関する知識も豊富。特にカンフー映画や武侠映画の熱烈なファンであり、京都ヒストリカ国際映画祭ではトークショーなどを通じて、歴史映画の魅力を紹介する。


大石学
[時代考証]

東京学芸大学名誉教授、独立行政法人日本芸術文化振興会監事、時代考証学会会長。1953年東京都生まれ。1978年東京学芸大学大学院修士課程修了。1982年筑波大学大学院博士課程単位取得。 著書『享保の改革の地域政策』(吉川弘文館96)、『時代劇の見方・楽しみ方―時代考証とリアリズム』(吉川弘文館13)、『江戸の教育力』(学芸大学出版)会など。時代考証としては、映画『沈黙―サイレンス―』(17)、『柘榴坂の仇討』(14)、『るろうに剣心』全編(12~21)、NHK大河ドラマ「新選組!」(04)、「篤姫」(08)、「龍馬伝」(10)など多数。


大友啓史
[映画監督]

1966年岩手県盛岡市生まれ。慶應義塾大学法学部法律学科卒業。90年NHK入局、秋田放送局を経て、97年から2年間L.A.に留学、ハリウッドにて脚本や映像演出に関わることを学ぶ。 連続テレビ小説『ちゅらさん』シリーズ、『ハゲタカ』『白洲次郎』、大河ドラマ『龍馬伝』等の演出、映画『ハゲタカ』(09年)監督を務める。 2011年4月NHK退局、株式会社大友啓史事務所を設立。同年ワーナー・ブラザースと日本人初の複数本監督契約を締結する。『るろうに剣心』(12)『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』(14)『プラチナデータ』(13)、『秘密 THE TOP SECRET』(16)、『ミュージアム』(16)、『3月のライオン』二部作(17)、『億男』(18)『影裏』(20)を手がけ、2021年に『るろうに剣心 最終章 The Final/The Beginning』が連続公開し大ヒットを記録。2018年からは、電通との合資会社OFFICE Oplusを立ち上げ、海外での映像制作を視野に活動を続けている。