芸に精進する役者と、彼を支え続ける女。 巨匠・溝口健二監督による、映画史上に残る愛の名作!
11月4日(水)18:30-
チケット情報はこちら監 督 | 溝口健二 |
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出 演 | 花柳章太郎、森赫子、河原崎権十郎 |
制作国 | 日本 |
制作年 | 1939 |
時 間 | 143min |
言 語 | 日本語 |
配 給 | 松竹 |
明治時代初期の東京。人気が出て天狗になっていた二代目・尾上菊之助は、義弟の若い乳母お徳に自分の芸を批判され、そこで自身の名声が義父である五代目・尾上菊五郎の威光によるだけのものと気づかされる。やがて菊之助とお徳は心通わせるようになっていくが、周囲は身分違いの恋を危惧してお徳を追い出してしまう。絶望した菊之助は家を出て、大阪に出て芸を磨こうとするが……。
(1898〜1956)[映画監督] 東京出身。1920年、日活向島撮影所に入社。小口 忠や田中栄三の助手を務めた後、23年に『愛に蘇 る日』で監督デビュー。30年代には新興キネマ、第 一映画、松竹などを転々としながらも、『浪華悲歌』(36)や『祇園の姉妹』(36)など、虐げられた女性 たちを徹底したリアリズムで描く作風を確立した。 52年に大映の専属監督に。『西鶴一代女』(52/ 児井プロダクション・新東宝)、『雨月物語』(53)、 『山椒大夫』(54)の三作が、ヴェネツィア国際映画 祭で3年連続受賞、溝口の名は世界的なものとな る。1シーン=1ショットに代表される独特のスタイル はフランスのヌーヴェル・ヴァーグの監督たちにも 影響を与えた。