静と動、漲る緊張感、凄まじい壮絶な死闘! 武家社会の虚飾と武士道の冷酷性を暴く!!
11月7日(土)11:30-
チケット情報はこちら監 督 | 小林正樹 |
---|---|
出 演 | 仲代達矢、岩下志麻、石浜朗、丹波哲郎、三國連太郎 |
制作国 | 日本 |
制作年 | 1962 |
時 間 | 133min |
言 語 | 日本語 |
配 給 | 松竹 |
時は寛永七年。井伊家上屋敷に芸州福島の浪人、津雲半四郎と名乗る男が姿を現した。「窮迫の浪人生活で生き恥を晒すより、潔く腹を掻っさばいて相果てたいゆえ、玄関先を拝借したい」。その申し出を受けた井伊家家老の斎藤勘解由は、かつて同じように訊ねてきた千々岩求女という浪人がいたことを想い出していた。切腹を迫る勘解由。切腹を前にして、半四郎の口から語られる驚愕の物語とは…。徳川末期の武家社会を背景に、切腹というしきたりが引き起こす侍の悲劇、封建制度のなかで行き場を失った人間の哀しさを現代的な感覚で描き切った異色傑作時代劇。
(1916〜1996)[映画監督] 北海道小樽生。1941年に松竹大船に入社するが、すぐに応召。ソ満国境等に配属された後、終戦を迎え捕虜生活に。帰還後は大船撮影所に戻り、木下恵介監督に師事。1952年、『息子の青春』で監督デビュー。『壁あつき部屋』(56)、『黒い河』(57)等、社会派傾向の強い作品を手がける。極めつけが、『人間の條件』(6部作、59〜61)で、国家・軍部や会社組織による市民の不条理な犠牲を戦争を挟んで描いた。時代劇でも、この視点は『切腹』(62)、『上意討ち 拝領妻始末』(67)で遺憾なく発揮された。また、『怪談』(64)では、歴史ファンタジー世界を綿密な考証と雄大なセットで再現した。