上映作品
クリエーターズサミット①
日時:2010年12月11日(土)
時間:12:45-14:45
場所:東映京都撮影所第一試写室

これまでマンガやアニメでしか表現できなかった重力に縛られずに宙を舞い縦横無尽に飛び回るアクションの数々は、VFX の進化によって実写でも実現可能な表現手法となりました。このことは同時にファンタジーや伝説をモチーフにした作品が作られ、旧来の時代劇に変化を与えるきっかけとなりました。クリエーターズ・サミット1ではアクション歴史劇の製作経験を持つ映画人を集め、VFX が可能にした映像表現と太秦の時代劇に代表される殺陣・アクション技術の今後について語り合います。

登壇者:
チェ・ヨンファン (『チョン・ウチ』撮影監督)
ホ・ミョンヘン (『チョン・ウチ』武術監督)
マイケル・ペイサー (『ウォリアーズ・ウェイ』プロデューサー)

モデレーター:米田武朗 (東映京都撮影所 エディター)

~登壇者プロフィール~

チェ・ヨンファン (『チョン・ウチ』撮影監督)

1971年生まれ。韓国でインターネットシネマの先駆けとして話題となったアクション短編『タチマワ・リー 』 (2001)のカメラを担当。『子猫をお願い』(2001)で、長編デビューを飾る。2006年には『タチャ・イカサマ師』(2006)で青龍映画賞撮影賞を受賞。さらに『チョン・ウチ』 (2009)では、第30回韓国映画評論家協会賞撮影賞を受賞した。

ホ・ミョンヘン (『チョン・ウチ』武術監督)

1976年生まれ。武術監督。担当した主な作品は『グッド・バッド・ウィアード』(2008)、『国家代表!?』(2009)など。
クリエーターズサミット②
日時:2010年12月11日(土)
時間:16:00-18:00(二部構成)
場所:東映太秦映画村内中村座

歴史という民衆の間で共有された世界観から生まれた物語によって様々な形で表現される『歴史エンタテインメント』。クリエーターズ・サミット2では、歴史創作というジャンルにおいて一流のエンタテインメントをつくりあげた方々をお招きし、如何にメディアの特性と、時代劇という世界観を生かしながらメッセージを発したのかについて語っていただきます。

●第一部:講演パート

登壇者:
細井浩一(立命館大学映像学部教授)
大友啓史氏 演出(大河ドラマ『龍馬伝』)
佐藤幹夫氏 演出(NHKスペシャルドラマ『坂の上の雲』)
北見 健氏 プロデューサー(『維新の嵐 疾風龍馬伝』、『信長の野望』シリーズ)
鳥羽洋典氏 プロデューサー (『刀語』シリーズ)

●第二部:ディスカッションパート

モデレーター:中村彰憲(立命館大学映像学部准教授/「太秦戦国祭り」実行委員長)
ディスカッサント:大友啓史氏、佐藤幹夫氏、北見 健氏、鳥羽洋典氏

~登壇者プロフィール~

佐藤幹夫(NHKドラマ番組部専任ディレクター)

昭和20年生まれ。東大文学部(ロシア文学)卒。NHKでドラマ番組を演出。
主な演出番組。大河ドラマ「太平記」「秀吉」。単発ドラマ「破獄」(芸術作品賞)同「海の群星(むりぶし)」(芸術作品賞) 同「約束の旅」(文化庁術選奨新人賞)金曜時代劇「蝉しぐれ」(モンテカルロテレビ祭グランプリ、放送文化基金賞演出賞)単発ドラマ「私の愛したウルトラセブン」(放送文化基金賞)銀河テレビ小説「たけし君、ハイ!」単発ドラマ「聖徳太子」など多数。他に時代劇として藤沢周平原作「立花登青春手控え」平岩弓枝原作「御宿かわせみ」正月時代劇「五右衛門」などがある。

大友啓史(NHKドラマ番組部専任ディレクター)

1966年岩手県生まれ。慶應大学法学部卒業後、NHK入局。番組制作局ドラマ番組部でドラマ制作に携わる。97年米国ロサンゼルスに留学、ハリウッドの映像演出を学ぶ。「ちゅらさん」シリーズ等を担当、土曜ドラマ「ハゲタカ」の演出で、イタリア賞ほか国内外の賞を多数受賞。東宝配給で映画化もされ、監督を務める。スペシャルドラマ「白洲次郎」(脚本、演出)で芸術祭優秀賞、現在放送中の大河ドラマ「龍馬伝」ではチーフ演出を務める。

鳥羽洋典

株式会社アニプレックス/プロデューサー 1977年生まれ。スタジオジブリで『ハウルの動く城』の演出助手などを務めた後、2004年にアニプレックス入社。その後、『天元突破グレンラガン』『AngelBeats!』『刀語』『みつどもえ』などをプロデュース。



北見 健

1992年コーエー/プロデューサー(現コーエーテクモゲームス)入社。以降、プログラマーとして「信長の野望・天翔記」や「三國志Ⅴ」など歴史を題材とした多くのゲーム開発に関わる。「太閤立志伝Ⅳ」で初めてプロデューサーを務め、近作では「維新の嵐 疾風龍馬伝」や「信長の野望・天道 パワーアップキット」のプロデュースを担当。
クリエーターズサミット③
日時:2010年12月12日(日)
時間:18:30-20:00
場所:東映京都撮影所第一試写室

これまで国内向けとして製作されてきた歴史大作の多くが、インターネットの普及等によって国内外へとグローバルに展開されるようになりました。クリエーターズ・サミット3では国際化する歴史映画を支える背景やその戦略について考えます。歴史映画が『越境する』ために生み出される物語やそこから生み出されるイメージはどのようにして創りだされるのか―国際共同製作の経験が豊かな登壇者を集めてその経験や知識を共有していきます。

登壇者:
イ・ジュイック(『ウォリアーズ・ウェイ』プロデューサー)
イ・スンム(『ウォリアーズ・ウェイ』監督)
ジョン・マイヤー(プロダクション・デザイナー)
三池崇史(映画監督)

モデレーター:井関惺(映画プロデューサー)

~登壇者プロフィール~

イ・ジュイック(『ウォリアーズ・ウェイ』プロデューサー)

韓国に拠点を置く2003年創立の映画制作・タレントマネジメント会社Boram Entertainment のCEO。最近では、アンディ・ラウ、アン・ソンギ出演 のジェイコブ・チャン監督の中国・香港・日本・韓国合作映画『墨攻』(2007)のプロデューサーを務めた。その他合作プロデュース作品、2005年ベネチア国際映画祭のオープニングを飾ったツイ・ハーク監督の中国・香港合作映画『セブンソード』があり。韓国語・英語のほか日本語・中国語にも堪能。

イ・スンム(『ウォリアーズ・ウェイ』監督)

韓国国内の主要な映画賞で受賞、韓国エンターテイメント界で高い評価を得ながら、多くの長編・短編映画の脚本を手がけている。特に、脚本・プロデューサーを務めたインディペンデント長編映画『Sunday Seoul』では2004 年バンクーバー国際映画祭審査員特別賞を受賞。1995 年ニューヨーク大学映画プログラム、映画研究・映画制作専攻において修士取得後、韓国芸術総合学校映画学部創設メンバーとなり、現在も教職に就く。

ジョン・マイヤー(プロダクション・デザイナー)

1998 年、『エリザベス』(シェカール・カプール監督)でアカデミー美術賞に初めてノミネートされ、その後『シカゴ』、『SAYURI』(いずれもロブ・マーシャル監督)で2 度のオスカーに輝く。主な参加作品:『X-MEN』(2000)、『シカゴ』(2002)、『ホーンテッドマンション』(2003)、『SAYURI』(2005)、『ドリームガールズ』(2006)、『ウォンテッド』(2008)、『NINE』(2009)他。

三池崇史(映画監督)

今村昌平監督や恩地日出夫監督の助監督を経て、91年にOV『突風?ミニパト隊』で監督デビュー。その後『ボディガード牙』(1993)『新宿アウトロー』(1994)などOV作品を多数手がけ、95年に『新宿黒社会 チャイナマフィア戦争』で劇場映画デビューを果たす。その後もOV作品の『大阪最強伝説 喧嘩の花道』(1996)『FULL METAL極道』(1997)や、劇場映画の『中国の鳥人』(1998)『IZO』(2004)など、OV、劇場公開作品にこだわることなく製作を続けている。最新作は『十三人の刺客』(2010)。

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