巨匠フェリーニが性を通して女性に奉仕する カサノバのドンキホーテ的人生を描く
11月3日(火)13:00-
チケット情報はこちら監 督 | フェデリコ・フェリーニ |
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出 演 | ドナルド・サザーランド、セシル・ブラウン、ティナ・オーモン、マルガレート・クレマンディ |
制作国 | イタリア |
制作年 | 1976 |
時 間 | 155min |
1758年、カーニバルの喧騒に沸き立つヴェネツィア。カサノバは尼僧マッダレーナと会うようにとフランス大使館から手紙を受け取る。指定されたサン・バルトロ島に着いた彼はフランス大使の別荘ヘと案内される。マッダレーナは大使の情婦で、覗き趣味の大使のために、情交を披露したいとの事だった。“黄金の鳥”を羽ばたかせ、期待に応えるカサノバ。「女性のために生まれてきた」、年齢や容姿を問わないエキセントリックな博愛精神に囚われた彼の女性遍歴が始まる。伯爵夫人、お針娘、公爵夫人、娼婦の母娘、そして馬車の御者との絶倫競争、彼が最後に到達した境地は……。
伊リミニ生。子どもの頃、サーカスに魅入られ、一座について行っ て何度も家出状態になったという。1939年、ローマで似顔絵描き やラジオの構成を始める。アルド・ファブリーツィ一座の座付詩人 としてドサ周りをしたのもこの時期で、彼を通して映画界に近づ く。戦後、ロベルト・ロッセリーニ監督の『無防備都市』(45)で脚 本に協力、ネオ・レアリスモの渦中の人になってゆく。監督3作目 『青春群像』(53)はヴェネツィア国際映画祭で大絶賛を受け銀 獅子賞を受賞。以降、ローマのチネチッタ撮影所を本拠に『道』 (54)、『甘い生活』(60)、『8 1/2』(63)等を発表、イタリアを代 表する監督になる。