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上映作品

『サテリコン』

”神なき時代”の人間を描く 絢爛で壮大な映像のオペラ!

ラブロマンス/Love Romance

『サテリコン』

Images courtesy of Park Circus/MGM Studios
シアター上映スケジュール

11月3日(火)16:00-

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作品情報
監 督 フェデリコ・フェリーニ
出 演マーティン・ポター、ハイラム・ケラー、マックス・ボーン
制作国イタリア
制作年1969
時 間129min
あらすじ

キリスト教が広く人々に浸透する以前の古代ローマ。二人の若者-エンコルピオとアシルトは、美少年ジトーネをめぐって争っていた。ジトーネに去られたエンコルピオはやがて、年老いた詩人・エウモルポに誘われ大富豪トルマキオの大饗宴に足を踏み入れる。延々行われる成金趣味の教養もない宴で、トルマキオの逆鱗に触れて処罰されそうになったエウモルポを助け宴会を抜け出したのも束の間、エンコルピオは兵士によってガレー船へ強制連行される。そこで思いがけず船の主人で皇帝に使える将軍リーカに見初められたエンコルピオは、抵抗できず彼と結婚することになる。しかし、皇帝の反乱軍によって船は占拠され、将軍リーカは殺害されるのだった。船を降りたエンコルピオは再び自由の身となったが……。

みどころ

詩人であり皇帝ネロの寵臣でもあったペトロニウスが書いた小説「サテュリコン」をフェリーニが映像化。歴史劇の範疇を超えた、フェリーニ独自の解釈と演出が冴え渡る作品で、見るものを圧倒する。冒頭からラストまで見せつけられる、壮大で完璧な美術や衣装。オペラの如く展開する物語世界。ローマ郊外の撮影所チネチッタで作られた、夢のような絢爛な世界が余すことなく味わえる。古代の物語世界を映像化するため、フェリーニは自身の宗教観、倫理観などを取り払い、感情移入することなく純粋に対象を表現することこそ、誠実で魅力的な映画づくりの態度だと考えていた。その言葉通り、主人公エンコルピオは様々な欲望に身を任せ、苦難に対峙し立ち向かっていく。

監督情報
フェデリコ・フェリーニ

(1920〜93)[監督] 伊リミニ生。子どもの頃、サーカスに魅入られ、一座について行って何度も家出状態になったという。1939年、ローマで似顔絵描きやラジオの構成を始める。アルド・ファブリーツィ一座の座付詩人としてドサ周りをしたのもこの時期で、彼を通して映画界に近づく。戦後、ロベルト・ロッセリーニ監督の『無防備都市』(45)で脚本に協力、ネオ・レアリスモの渦中の人になってゆく。監督3作目『青春群像』(53)はヴェネツィア国際映画祭で大絶賛を受け銀獅子賞を受賞。以降、ローマのチネチッタ撮影所を本拠に『道』(54)、『甘い生活』(60)、『8 1/2』(63)等を発表、イタリアを代表する監督になる。

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