高畑勲の長編デビュー。複雑に絡んだ物語は大人が楽しめるジャパニメーション誕生の鼓動を感じとって欲しい
監 督 | 高畑勲 |
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出 演 | 大方斐紗子、平幹二朗、市原悦子 |
制作国 | 日本 |
制作年 | 1968 |
時 間 | 82min |
言 語 | 日本語 |
字 幕 | 英語 |
配給 | 東映 |
物語の密度が特別だ。キャラクターの数、それぞれの屈託も絡まり具合も“まんが映画”を完全に脱している。悪魔に支配されつつある村を救おうとする少年ホルス、村人内部の矛盾につけいる少女ヒルダ。やがて村から追放されてしまうホルスだが…。初監督の高畑勲が製作プロセスにアニメーターたちの自主性を促し、動画マンだった宮崎駿がストーリー作りから参加した。複雑な内面を持つヒロイン・ヒルダはアニメ史を画するキャラクターだ。
1935年生まれ。東京大学文学部仏文科卒業後、1959年東映動画に入社。テレビシリーズ『狼少年ケン』で監督デビュー。1968年『太陽の王子 ホルスの大冒険』で長編を初監督。東映動画を退社後、テレビアニメ『アルプスの少女ハイジ』、長編『じゃりン子チエ』監督を経て、宮崎駿『風の谷のナウシカ』をプロデュース。宮崎とスタジオジブリを設立し、1988年『火垂るの墓』で監督として評価を確立した。 2013年日本画とアニメを融合させた『かぐや姫の物語』が遺作となった。
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