作品詳細

ボローニャ復元映画祭連携企画

山猫

スケジュール

シアター上映

1/26 10:30

4K修復版

貴族出身のヴィスコンティ監督が磨き上げたイタリア歴史映画の至宝

1860年5月、イタリア統一に起ち上がった革命軍がシチリアに上陸する。シチリアを統治していた名門貴族であるサリーナ公爵家はその知らせに震撼するが、当代の当主は貴族の時代の終焉を予感しながらも、毎年恒例の行事になっている別荘での晩餐会を開催する。一方、革命軍に参加する甥のタンクレディは、晩餐会で出会った新興のブルジョアである村長の娘アンジェリカと恋に落ちる。イタリア貴族社会の栄華と衰退を、衣装、細部の調度品にいたるまで、貴族出身の監督の好みを反映させて耽美的に描いたヴィスコンティ監督の代表作の一つ。

監 督 ルキーノ・ヴィスコンティ

出 演 バート・ランカスター、アラン・ドロン、クラウディア・カルディナーレ

イタリア、フランス| 1963| 187min| イタリア語| 日本語字幕| 配給:Park Circus|

  • ラブロマンス
  • ヒューマンドラマ

監督

ルキーノ・ヴィスコンティ [映画監督]

1906年、ミラノの貴族・ヴィスコンティ家の傍流の三男に生まれる。音楽、演劇、絵画に囲まれた豊かな芸術的環境で育つ。1936年、ジャン・ルノワールのアシスタントとして映画界入り。1943年『郵便配達は二度ベルを鳴らす』で監督としてデビュー。ネオレアリズモの先駆的作品ともされる本作は上映禁止処分。シチリアの漁師も出演する『揺れる大地』(1948)はネオレアリズモの傑作とされる。一方、伯爵である彼は『山猫』、『ルードウィヒ』(1972)等で貴族社会の退廃・没落も贅を尽くした本物の美術志向で描いた。1976年、死去。

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