関西初上映
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『エネミーズ』
ENEMIES
人力作戦に奮闘するブルガリア軍兵士。ブラックユーモアで描かれる、戦争の意味とは

『エネミーズ』

監 督:スヴェトスラフ・オフチャロフ

出 演:アッセン・ブラテッキ、 イヴァン・バルネ、ヴァレンティン・ ガネフ


制作国:ブルガリア

制作年:2017

時 間:101min

字 幕:日本語

海外セールス:Omega Films

あらすじ

1913年、バルカン諸国VSオスマン帝国。オスマン帝国海軍最大の戦艦は、艦砲射撃を繰り広げていた。が、海軍のないブルガリア軍が陸から放つ大砲はその戦艦に届かない。絶望した前線のブルガリア人兵士たちは、大将に秘密である作戦を思いつく。それは人力で魚雷をぶつけて戦艦を沈めよう、というものだった。参謀から牧師まで異なる立場の一行は力を合わせ、魚雷を運ぶための船をかついで陸上を進む。道すがらトルコ人兄弟の兵士と遭遇するが同盟を結び共に歩むことに。世にもキテレツな作戦実行まであと一歩、海に漕ぎ出した男たちだが…。

みどころ

個性的なキャラクターをもつブルガリア軍兵士たちの間で交わされるやりとりをモノクロの映像でじっくりと見せる。決してかっこよく描かれていない男たちの姿に、日常に戦争があったのかもしれないというリアルな感覚が立ち上がる。ブラックユーモアの中に人間の心にある葛藤を描いた、味わい深い佳作。

監督:スヴェトスラフ・オフチャロフ

1957年、ブルガリア生まれ。過去に3冊の本を執筆し、多くの演劇やテレビドラマの脚本を手がけた。またドキュメンタリー作品26本と長編映画6本を手がけており、カイロ・釜山・ワルシャワ・モスクワ・テッサロニキ・サンパウロ・ハイファ国際映画祭など数々の映画祭に参加。長編映画『Voice over』は、2010年カイロ国際映画祭にて最優秀監督賞、国際批評家連盟賞を受賞。Svetla Tsotsorkova監督の『Thiest』では脚本を担当。60以上の国際映画祭で上映された。『Enemies』は彼の最新作となる。近年は、ブルガリア国立演劇映像大学の教授を務める。