関西初上映

『密使と番人』
The Courier
人里から切り離された冬の山 男たちは自らの使命のため、黙々と歩みを進める̶

『密使と番人』

監 督:三宅唱

出 演:森岡龍、渋川清彦、石橋静河、嶋田久作

音 楽:OMSB/Hi’Spec


制作国:日本

制作年:2017

時 間:60min

配給:時代劇専門チャンネル・日本映画専門チャンネル

あらすじ

十九世紀はじめ、鎖国下の日本。開国を望む蘭学者の一派が、幕府管理下にある日本地図の写しを密かに完成させる。彼らはオランダ人にその地図の写しを渡すため、若い蘭学者の道庵(森岡龍)を密使として出発させる。身を潜めながら、山の中を進む道庵だが、高山(渋川清彦)をはじめとするその山の番人たちは、幕府が手配した道庵の人相書を手に山狩りを始めていた…。

みどころ

江戸の街並も、刀によるアクションもなく、ただ男が冬の厳しい山のなかを歩き続けてゆく……。そんなシンプルな発想を出発点にして、いわゆる“時代劇”の枠組みにまったくとらわれない時代劇が、誕生した。 国内外から絶大な支持を得る三宅唱監督がメガホンをとり、自身も映画監督として活動する実力派俳優・森岡龍、多くの映画監督たちから厚い信頼を得る渋川清彦、大注目の新人女優 石橋静河、若手演技派俳優の筆頭でもある井之脇海、そして日本映画に欠かせない俳優である嶋田久作が集まり、誰も見たことのない時代劇の世界を完成させた。さらに、本作のためにヒップホップアーティストのOMSBとHi’Specが新たに楽曲を制作。ジャパニーズヒップホップのなかで突出した異色の才能を見せるふたりによって、時代劇とヒップホップという、これまでにないコラボレーションが新たに生み出された。

監督:三宅唱

1984年、北海道生まれ。初長編作品『やくたたず』(2010)を制作した後、2012年劇場公開第1作『Playback』を監督。第65回ロカルノ国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門に正式出品されたほか、国内外の映画祭で絶大な支持を得る。2014年にはヒップホップユニットSIMI LABのOMSBやTHE OTOGIBANASHI'SのBimたちが新曲を完成させるまでの2日間を追ったドキュメンタリー『THE COCKPIT』を発表。今後、佐藤泰志原作『きみの鳥はうたえる』の映画化も控える。

予告編