ヒストリカ・スペシャル
香川京子〔女優〕

東京都出身。1950年、新東宝の『窓から飛び出せ』で映画デビュー。以降、成瀬巳喜男監督『おかあさん』(52)、小津安二郎監督『東京物語』(53)、溝口健二監督『近松物語』(54)、黒澤明監督『天国と地獄』(63)、『まあだだよ』(93)等、日本映画を代表する監督の作品に出演。舞台、テレビドラマでも活躍する。2011年には映画遺産の保存活動への貢献によりFIAF賞を受賞、日本映画を代表する女優の一人である。

ティエリ—・フレモー〔カンヌ国際映画祭総代表〕

1960年、フランス南部イゼール生まれ。2001年からカンヌ国際映画祭で芸術ディレクター、そして2007年から総代表となる。リヨンにあるリュミエール映画研究所の所長でもある。柔道は黒帯の腕前。

ヒストリカ・ナビゲーター
飯星景子〔作家・タレント+ヒストリカ・ナビゲーター〕

1963年、大阪府東大阪市生まれ。情報番組のコメンテーター、新聞や雑誌の連載等、幅広く活躍中。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。多種多様な趣味を持ち、芸能界屈指のフィギュアスケート・歌舞伎・落語通であるほか、映画に関する知識も豊富。特に、カンフー映画や武侠映画の熱烈なファンであり、第9回京都ヒストリカ国際映画祭ではトークショーなどを通じて、歴史映画の魅力を紹介する。

ゲスト・出演など
ガーボル・へレンド〔映画監督〕

1960年生まれ。ハンガリーの広告制作会社にてクリエイティブ・ディレクターを務め、1991年にCM制作会社Skyfilm Studioを設立。ハンガリーで最も受賞歴のある会社に成長した。10年間で約500のCMを手がけた後、2001年映画の世界に進出。これまで6つの長編作品を手がけ、3度に渡りその年の最大観客動員数を記録するなどハンガリーを代表する実力派監督として活躍している。

ジャレッド・モシェ〔映画監督〕

プロデューサーとしてのキャリアを経て『DEAD MAN'S BURDEN』で長編監督デビュー。本作『レフティ・ブラウンのバラード』はSXSWでワールドプレミア上映されている。インディペンデント作品では、トロント国際映画祭で初上映し、インディペンデント・スピリット賞を受賞した『KURT COBAIN ABOUT A SON』に参加。その他、共同設立した製作会社Sidetrack Filmsで『ファヴェーラの丘』などの話題作を手がける。プロデューサーとしては、インディペンデント映画の神とされるロジャー・コーマンを、ジャック・ニコルソン、ジョナサン・デミ、ロン・ハワードなどのインタビュー映像を使用して描いた『コーマン帝国』などに参加。

チェン・ユーシュン〔映画監督〕

CMや映画を舞台に独特のユーモアのセンスで人気を集める台湾を代表するコメディ監督。長編監督デビュー作『熱帯魚』は商業的成功を収め、またスイスのロカルノ国際映画祭にて青豹賞を受賞するなど高い評価を得た。2013年、待望の長編3作目『祝宴!シェフ』にて記録的なヒットを生み、台湾映画の歴史に新たな金字塔を打ち立てた。

篠崎誠〔映画監督〕

立教大学現代心理学部映像身体学科教授。中学時代から8ミリ映画を撮りはじめる。立教大学では社会心理学を専攻。卒業後、映写技師、ライターをへて、95年『おかえり』で監督デビュー。同作でベルリン国際映画祭最優秀新人監督賞、モントリオール世界映画祭新人監督グランプリなど海外で11賞受賞。主な監督作に『忘れられぬ人々』(2000 ナント三大陸映画祭主演女優賞、主演男優賞受賞)『犬と歩けば チロリとタムラ』(2004 上海国際映画祭ニュータレント部門グランプリ)『東京島』(2010)『あれから』(2012)『SHARING』(2014)『共想』(2017)など。北野武監督のドキュメンタリーを2本手がけ、黒沢清監督との共著『黒沢清の恐怖の映画史』がある。

山根貞男〔映画評論家〕

1939年大阪生まれ。大阪外国語大学フランス語科卒業。書評紙・書籍の編集者を経て、映画批評誌「シネマ」 69~71の編集・発行に参加。1986年より「キネマ旬報」に日本映画時評を連載している。主な著書に『映画狩 り』『活劇の行方』『増村保造 意志としてのエロス』『映画の貌』『マキノ雅弘 映画という祭り』『日本映画時 評集成2000-2010』『日本映画時評集成1976-1989』など。共著に『誰が映画を畏れているか』(蓮實重彦 と)『任侠映画伝』(俊藤浩滋と)『映画監督深作欣二』(深作欣二と)など。近刊に『日本映画時評集成 1990ー1999』がある。

菅原俊夫〔殺陣師〕〔元・東映剣会殺陣師〕

1940年新潟県生れ。1961年、東映京都撮影所に入所。殺陣技術集団「 東映剣会 」会員に名を連ね「 斬られ役 」として頭角を現わす。1973年には映画『東京-ソウル-バンコック 実録麻薬地帯』で殺陣師としてデビュー。以来、40年に亘り映画は勿論のこと、テレビ時代劇でも『水戸黄門』に代表される東映時代劇伝統の華やかな立ち回りから、一世を風靡した『影の軍団』シリーズでの独自のアイディアとケレン味に溢れたアクションに至るまで、 それまでの常識に囚われない多彩な「 殺陣 」を指導。現在もそれら映像作品と平行して、商業演劇から宝塚歌劇まで様々な舞台でも活躍中。 2013年に日本アカデミー賞・協会特別賞を受賞。

アレッサンドロ・バリッコ〔作家〕

1958年トリノ生まれ。トリノ大学哲学科およびトリノ音楽院ピアノ科を卒業。音楽評論研究に従事し、1988年に2つの評論エッセイを発表。 1991年、処女小説『怒りの城』を発表、カンピエッロ・セレツィオーネ賞(伊)とメディシス賞(仏)を受賞。1993年出版の『洋・海』はベストセラーとなり、27ヶ国語に翻訳された。1994年、トリノにストーリーテリングとパフォーマンスアートの学校「スクオラ・ホールデン」を共同設立。 同年、独演脚本『ノヴェチェント』を出版。同作品はG.ヴァチスにより舞台化、G.トルナトーレにより『海の上のピアニスト』として映画化された。 また、1996年発表の小説『絹』は、F. ジラールにより『シルク』として映画化された。 2008年、映画『レクチャー21』では脚本および監督を務めた。

シャーウッド・フー〔映画監督〕

上海生まれ。ニューヨーク州立大学およびハワイ大学で学び博士号を取得。NYのパブリックシアターで学び、演劇監督としてキャリアをスタート。自身の演劇作品を元に映画"WARRIOR LANLING"を監督。2作目 "LANI LOA" はコッポラがエグゼクティブプロデューサーとして名を連ねた。中国に戻り Hus Entertainment を設立後は、TVや映画製作で質の高いヒット作を量産。現在中国で最もダイナミックでエキサイティングな監督の一人として成功をおさめている。

庭月野議啓〔監督・脚本・編集・アニメーション・VFX〕

1981年、北九州生まれ。九州芸術工科大学在学中に映画を撮り始め、九州大学芸術工学府卒業と同時 に上京し、フリーランス・ディレクターとして活動を始める。実写ドラマだけでなく、ミュージックビデオやア ニメーションなど多様な作品の演出を手がけ、2010年には短編映画『イチゴジャム』がPFFアワードを始 めとする様々な映画祭に入選。初のアニメ監督作であるショートアニメシリーズ『オニズシ』(2016)でも 非常に高い評価を得ている。この度4年の歳月をかけて完成させた自主制作時代劇『仁光の受難』 (2016)は、自身の初の劇場公開長編映画となる。

三宅唱〔映画監督〕

1984年、北海道生まれ。初長編作品『やくたたず』(2010)を制作した後、2012年劇場公開第1作『Playback』を監督。第65回ロカルノ国際映画祭インターナショナル・コンペティション部門に正式出品されたほか、国内外の映画祭で絶大な支持を得る。2014年にはヒップホップユニットSIMI LABのOMSBやTHE OTOGIBANASHI'SのBimたちが新曲を完成させるまでの2日間を追ったドキュメンタリー『THE COCKPIT』を発表。今後、佐藤泰志原作『きみの鳥はうたえる』の映画化も控える。

リー・ター・ソン〔映画監督〕

ホーチミン音楽院を卒業後、南カリフォルニア大学映像芸術学部で学び、ベトナムの商業映画やテレビドラマ、CMやミュージックビデオの現場で経験を積む。2005年に、短編作品『Who am I ?』がベトナムのThe Golden Kite Awardにてベストショートフィルムに選定。2009年には初めての長編作品『クラッシュ(原題:『Bay Rong』)』を監督。ニューヨークのトライベッカ映画祭でも上映され、暗殺者の女性を巡るハードボイルドなアクションで観客に大きな印象を残した。 今回は打って変わってロマンティック・コメディを監督。ジャンルにとらわれない良質な作品を演出できる手腕を余すところなく発揮している。

ミルクマン斉藤〔映画評論家〕

1963年生まれ、京都府出身。映画評論家。執筆活動の他、全国各地でトーク・ショーもこなす。50~60年代を中心に活躍した日本モダニズム監督(市川崑、中平康、増村保造、沢島忠、鈴木清順ら)の再評価を牽引。現在、月一回のペースで映画トークライヴ「ミルクマン斉藤の日曜日には鼠を殺せ」(大阪天六・ブックカフェ「ワイルドバンチ」に於いて)を開催。

西尾孔志〔映画監督〕

1974年大阪生まれ。映画監督。監督作『ソウルフラワートレイン』『函館珈琲』等。KYOTO映画塾5期生として京都で映画制作を学ぶ。自主制作映画を監督し、大阪市の若手育成映画祭「CO2」にて第1回グランプリを受賞。その後は同事業の運営に携わったり、京都造形芸術大学(〜14)で講師を務める等、後進のサポートにも力を注ぐ。

鳥居元宏〔脚本家・映画監督〕

早稲田大学卒業後、東映に入社。内田吐夢・田坂具隆・マキノ雅弘監督な どの助監督を勤めたのち「十七人の忍者・大血戦」で監督デビュー。その後「侠客の掟」・「三匹の牝蜂」などを手がける。脚本作品として「昭和 残侠伝」・「兵隊極道」・「緋牡丹博徒・花札勝負」など多数。テレビでも「銭形平次」・「遠山の金さん」・「暴れん坊将軍」シリーズなど多数 の作品がある。

入江悠〔映画監督〕

映画監督。日本大学藝術学部卒。『SRサイタマノラッパー』で第50回日本映画監督協会新人賞、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭グランプリなど受賞。他の作品に『22年目の告白〜私が殺人犯です〜』『太陽』『ジョーカー・ゲーム』など。最新作は『ビジランテ』(2017年12月9日公開予定)。

坂本安美〔アンスティチュ・フランセ日本 映画プログラム主任〕

東京出身。慶應義塾大学法学部卒業。『カイエ・デュ・シネマ・ジャポン』誌 元編集委員。『カイエ・デュ・シネマ』本誌とともにフェスティヴァル・ドトーヌにて黒沢清、青山真治、篠崎誠、諏訪敦彦ら日本の監督 たちを紹介。1996年より東京日仏学院(現アンスティチュ・フランセ東京)にて映画プログラム主 任を担当し、さまざまな映画上映の企画・運営を手がける。フランスから多くの監督、俳優、映画批評家らを招聘 し、日本では上映の機会があまりない作品を中心に紹介しながら、上映と批評との関係、国境を越えたアーティスト、書き手の交流についてつねに模索している。2012年にはロカル ノ国際映画祭にてOpera Prima(新人部門)の審査員、14年のカンヌ国際映画祭では「批評家週間短編作品部門」の審査員を務めた。著書は『エドワード・ヤン 再考/再見』(共著、フィ ルムアート社)などがある。

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