関連上映
『隠し砦の三悪人』
12/4(火) 15:00-
※関連上映の作品については京都文化博物館にて当日券のみの販売となります。

1958年東宝作品(139分)
監督:黒澤明
出演:三船敏郎、千秋実、藤原釜足
言語:日本語
字幕:なし

【作品解説】

戦国の乱世、秋月家は隣国の山名家と戦い破れた。秋月家の侍大将・真壁六郎太は、世継の雪姫を擁して数名の残党とともに隠し砦にこもった。砦近くの泉には軍用金二百貫が隠されており、六郎太たちはそれを取り出して、同盟国の早川領への脱出をはかるが、一度山名領を通って早川領へ抜けるほかは道がない。脱出への機会を狙う六郎太の前に、強欲な百姓が現れた。六郎太はこの二人に金をちらつかせ、脱出に利用することを思いつく・・・。
菊島隆三の故郷・甲斐の国に今も残る隠し砦の伝説をヒントに菊島隆三、小国英雄、橋本忍、黒澤明が皆で合宿して脚本化する。毎日、黒澤監督が絶対に逃げられない関所を設定し、皆でその切り抜け方を考えながら脚本を練り込んでいった。黒澤監督初のシネマスコープサイズの作品であるが、横長の構図を活かすための工夫を随所にちりばめ、ダイナミックな緊張感が全編に漂う。三船演ずる孤高の武将・真壁六郎太は絶体絶命のシチュエーションを、ある時はユーモアたっぷりの奇策で、またある時はまっこう勝負で切り抜けてゆく。スリルとサスペンス、ユーモアとアクションがふんだんに盛り込まれた通快娯楽時代劇に仕上げられた。ロケーションは主に兵庫県・有馬の山中で行われるが、天候に恵まれず、製作費、日数共に一般作品の2~3倍を費やすことになる。ただ、本作は興業的には大ヒットを飾り、製作経費を軽く上回る成績を残した。(キネマ旬報賞第2位、ベルリン映画祭銀熊賞作品)